2008年 初級登山学校

8月20日(水曜日)

第3回目 計画と登山技術(講義)

・計画書はなぜ必要か

・疲れない歩き方

第3回の講義は勤労者山岳連盟救助隊隊長の方が講師のはずだったが、急用で来れなくなり講師が変わっていた。
隊長がどんな人か気になっていただけに残念。

まずはじめに平成18年度の遭難事故発生状況が発表された。

1.事故発生件数→1,417件で昨年よりも35件増加
■毎日どこかの山で3,9件事故が発生している。

2.遭難件数→1,853人で昨年よりも169人増加
■毎日どこかの山で5人が事故を起こしている。

3.死者・不明者→278人(前年比とほぼ横ばい)
■2日に一人死者・不明者が出ている。

事故の全体で81%が中高年登山者(40以上の方)で、死者・不明者の数に至っては90%を占めているらしい。
そして一番の原因は「道迷い」で714人を占め、「道迷い」から起こる「滑落」、「転落」、「転倒」、「疲労」と連鎖していく。

事故を防ぐための対策

1.体力トレーニング→体力の過信は禁物。

2.地図読みの基本技術→コンパスの使い方をマスターする。

3.非常用の装備を持ち歩く→日帰り登山だから不要は考え違い。

4.天気が登山の成否を左右する→山の天気は変わりやすいので常に天候予測。

5.基本装備の選定→下着が生死を分ける木綿の下着は厳禁。

6.携帯電話→まさかに備えて電池の温存。

そして計画書の必要性を教えて貰う。
安全登山をするためにはどんな山でも計画書は必要で、第三者のチェクを受けることが重要。
計画書を制作する事でミスや誤りがないことを客観的に判断し力量にあった計画内容の確認ができる。
一番の作成理由は登山を成功させるためで、特に大きい山、困難な山になるほど重要度は高くなる。
登山は計画に始まり、反省で終わる。

今回の講義はこれで終了。

実技講習会の場所は愛媛県西条市にある笹ヶ峰1(1859m)
参加人数10名中、生徒6名、飛び入り参加者2名、講師2名で向かう。
この時期多忙で前乗りは無理、みんなと一緒に車で参加。
前回注意された荷物も少なく用意した。

8月24日(日曜日)

第3回 実技講習(笹ヶ峰1859)

・計画と歩行技術

今回は講師の方の車移動だし、前回注意を受けた荷物は少なめにした。
それでも計画書の装備品をまじめに用意してたら、小型ザックがパンパンになった。

以前兄に冬山でも行ける登山靴を貰っていたので、今回試し履きを兼ねて履いて行く事にした。

6:20高松出発→高速道路で移動して8:20(笹ヶ峰1)登山口手前の林道までやって来た。

この林道が結構荒れていてガレ場が多く、車のタイヤがパンクしないかヒヤヒヤした。

そして登山口に到着。
みんなでストレッチや体操をする。
予定より遅れて9:30いざ笹ヶ峰へ。

最初は体が慣れるまでゆっくり歩くのが基本らしい。(約30分)
そして常に地図で現在地の確認。

・歩行技術
絶対安全を選ぶなら不用意に橋を渡らない。
登山道に張ってあるロープはなるべく使わない。

この頃から私のかかとが靴擦れ。

11:00登山開始から1時間30分丸山荘に到着。
ここはキャンプも出来るらしい。
あとで場所を確認すると森の中であまり展望は良くなかった。
だけど丸山荘にはビールも売っているので一度泊まってみたい。

丸山荘で休憩中に少し頂上付近が見えた。
11:20休憩も終わり山頂へ。

丸山荘から少し登れば笹ヶ峰の由来がわかるような綺麗な笹原に出る。
約腰下ぐらいの笹を登るこの山は愛媛3名山にも選ばれている。

展望もよく本当に気持ちがいい。
下に見える赤い屋根は丸山荘。

しかし山頂付近はガス。

12:30山頂に到着、約3時間でした。
荷物が軽いと本当に楽。

みんなで記念撮影や山頂からの展望を眺めていたらガスが晴れた。
ここで昼食タイム、調理道具をザックに忍ばせていたけど、オニギリだけで済ませた。

13:00下山開始。
ほぼ同じ道で下山する。

やっぱり橋は渡らない。

・歩行技術
木の根っこや岩は大変滑りやすい、浮き石にも注意。
靴底を地面に対し全面的に付け、しっかり踏みしめる。
「静かに・注意深く・敏速に」と同時に「スムーズ&リズミカル」を心掛けて歩く。

15:00今朝出発した登山口に到着。
予定より早く下山、みんな前よりレベルが上がっていた。

今まであまり靴擦れを経験した事が無いのに、今回かかと部分が靴擦れした。
冬山用の登山靴は大変高価なのでこれからもこの靴を愛用したい。
今後の対策としては靴下を2枚履きもう一度試す、ダメな場合はソルボンでかかとを保護すればなんとかなると思う。

四国百名山1座登頂

おしまい。

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