2008年

12月31日(水曜日)

1.大晦日

6:18家から一番近いJRの駅に到着。
総重量35kgこの旅の荷物は過去最高、だけど山には登ら無い。
*この時期の山は素人では登れません。

夜明け前のプラットホームでワクワクしながら電車を待つ。

6:27到着した車両の座席に座り旅の計画を説明する。

6:45発、高松駅に停車中のマリンライナーに乗り座席を確保した。
そしてこの旅のテーマソングにゴダイゴの銀河鉄道999を聞きながら電車は出発した。

7:08瀬戸大橋を渡る頃には日が昇り快晴の予感。

7:46岡山に到着。
8:18発の電車までは時間があるので一度改札を出て朝食を食べた。

8:18岡山発〜9:24相生着の普通山陽本線。

9:25相生で乗り換え9:36に網干駅に到着、今回彼女の荷物も重い。
ここから一気に敦賀までノンストップ!途中の大阪〜京都の都会が心配。

10:01網干を出発した電車は11:11には大阪駅に到着した。
この時もうすでに二人のひざの上には重い荷物が乗っていた。

11:30目の前に立ち塞がる荷物の横からお互いの写真を撮り合う。

12:20琵琶湖を越えた辺りからは一面雪景色。
荷物はまだひざの上にある。

13:07新疋田の駅でやっと座席が空き重い荷物から開放された。
約2時間の間約30kgの荷物をひざの上に載せた結果。
お尻の割れ目が3回つり下半身は痺れる、まるで拷問のようだった。

13:16敦賀に到着。
次の電車は13:33出発だけどお腹が空いたので改札を出た。

立ち食いそばで空腹を満たせば次の電車は14:48発になってしまった。

13:50急いでも仕方ないのでビールを飲みながら次の電車を待つ。
しかしこの計画の狂いでこの日の到達点に届かなくなっていた。
その事を二人はまだ気付かずにいた。

14:48発の金沢行きに乗り座席を確保。

16:40彼女がウトウトしだしたので星野道夫さんの本を少し読んで自分も仮眠。

目が覚め外を見ると雨が降っていた。

17:45金沢に到着。
17:57発の電車に乗り糸魚川を目指す。

18:56富山付近で冬山完全装備の山男を見つけた。
やっぱりこっちの冬山は30〜40kgを背負えなければ登る資格は無いと痛感。
「みなさん無事に帰って下さい。」と心の中でお祈りした。

19:47人の心配をしている場合じゃない事に気付く。
携帯で何度検索しても目的地の白馬には今日中に着けない。

20:33糸魚川に到着。
ここから白馬に向う普通大糸線の電車はもう無い。

糸魚川の待合所でツーリングマップを広げ野宿出来る場所をさがす。
するとここから1駅「姫川」付近には温泉、キャンプ場、コンビニのマークがあった。
この待合所も泊まれそうだけどテントを持っている強みから歩いて行く事に決めた。

20:46姫川に向けて出発。

21:31すぐに到着すると思ったのに結構遠い。

キャンプ場は見つからず望みの温泉はかなり大きな施設でテントなんか張れそうも無い。
靴紐を軽く結んで重い荷物を背負っていたのでかかとが完全に靴擦れ。
どんどん状況は悪くなり二人の関係も悪くなる。

22:05大糸線姫川に到着。
彼女はかなり不安みたいだけどもうここしか泊まる場所は無い。

22:16機嫌の悪い彼女と一緒にコンビニに向かい食料調達。
22:47無人駅に戻り年越しラーメンを作る。

そして23:00に無人駅の照明が落とされ一気に二人の関係が悪くなった。
もう自分の言うことは聞いてくれない、その事に腹が立ち言葉に棘が立った。
2008年最後の日はお互い人生で最悪の大晦日になっていた。

23:56彼女は赤いシート、私はブルーシートを被り無人駅のイスに腰掛け始発を待つ。

始発6:16

つづき

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