2007年6月モトラが香川県の小さな島、小豆島でツーリングデビューした。(このとき私は旧ジョグ)
それまでモトラを所有するだけでまともに公道も走った事も無い。
左折だけで家に帰る彼女をいきなりキャンプツーリングに連れて行った。
このキャンプツーリング中に今回の剣山スーパー林道の計画が持ち上がる。
あれから約1年間、モトラをツーリングに連れて行き何度か長距離もこなしてきた。

2008年

7月19日(土曜日)

1、モーターサイクルトラブルガール
「私はモトラで旅に出る。」

8:00自宅前に集合。
装備の最終チェック、不足を追加し準備完了。
8:40私は不安を抱え、彼女は野心を抱き、剣山スーパー林道に出発した。

9:20マクドナルドで朝食、ここで今回の旅の計画を説明した。
1日目(19日)スーパー林道起点の手前、月ヶ谷温泉キャンプ場にて宿泊。
2日目(20日)スーパー林道を1日かけてゆっくり走り、キャンプ場かライダーハウスで宿泊。
3日目(21日)高松まで安全運転で帰路に着く。
全工程2泊3日のキャンプツーリング。
9:50朝食を終え再び出発。

10:15平均50キロで走行。
11:00吉野川が見えたのでコンビニ休憩。
お互い真夏日だけど安全の為に長袖ジャージ着用。
通気性がいいので走っていれば快適。

11:50ここまで高松から10→2→192→20と走る。
そして以前から気になっている「軽井沢レジャーランド」と言うキャンプ場の横を通過。
この名前だけでも一度泊まってみたいキャンプ場です。

今回の装備は少なめだけど林道走行には不安がある。
そしてモトラの年式にはもっと不安がある。
それに増して私のパンク修理技術は最大の不安要素。

12:30道の駅「神山」でステッカー2枚購入。(1枚300円)
そして「月ヶ谷温泉キャンプ場」までは近道を選択。
この選択がこの旅最悪の事態を引き起こす事をまだ二人は知らない。

道の駅を出て438号線を東へ走行し、勝浦佐那河内線(18号線)に入る。
13:12「徳円寺」に迷い込み、この付近からモトラが「薄暗くて怖い。」と先を急ぎだす。
焦る気持ちとは逆にどんどん道が悪くなるばかり、真昼なのに辺りが暗い。
途中で草刈をしている方に出会い道を尋ねたが、その道は行き止まりになった。
地図を見直し再出発。

13:45徳島上那賀線に向う薄暗い急な坂道をモトラが猛スピードで下りだした。
モトラの前に出てスピードを落とさなければ危険だけど狭い道が続く。
前に出れない状況がしばらく続いた後、猛スピードのまま崖に向かってモトラが転倒した。
目の前で大切な人が顔面から転倒する瞬間は本当に恐ろしい。

16:00なんとか月ヶ谷温泉キャンプ場に到着。
オートバイ1人1,050円でした。

あの事故から約2時間の出来事。

・モトラの下敷きになる彼女を決死の大救出(あとで助けに来るのが遅いと怒られた。)
・被害状況の確認(左向きに転倒したのに右手コブシ、右ヒザ打撲)。
・現時点で骨折箇所は無しと判断。
・このとき必死にモトラの心配ばかりする彼女に感心。
・自力で峠を下り薬局で応急処置。
・本人の意志でキャンプ場まで移動。

16:47朝マックから食べていない食事、悲惨な事故で鍋も持てない彼女。
右手のコブシがひどく腫れている、もしかすると骨折かヒビが入った可能性あり。
町まで行きレンタカーを借りてここまで戻ってくる案を出したが彼女に却下された。
18:20今日はここに泊まる事にして温泉に向かった。
温泉は1人500円、キャンプ場利用者は半額250円でした。

20:30夕食にスパゲッティーを作る。

21:40彼女の要望で手を固定。
先月の登山学校で教わった新聞紙と三角巾を使って固定してみた。
こんな状況なのに「明日は林道を走る!」と言う彼女をなだめるのに苦労し、明日帰宅する事にした。

23:40彼女は眠り私は一人今日の反省をした。
「あの時前に出てトップを走っていたら。」

つづき

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